2012年5月23日水曜日

英文契約書


英文契約書の翻訳を1語いくらで引き受けるのかというお問い合わせをときどきいただきます。
申し訳ありませんが、当事務所は法律事務所であって、翻訳事務所ではないため、契約書の翻訳のみのご依頼は受けておりません。
もちろん、事件または法律相談を受任し、問題の解決の過程で英文契約書を読む必要があれば読みますし、また、読んだ契約書が英文だからといって別途翻訳料金をいただくこともありません。法律相談の費用や着手金・報酬金は、契約書が記載された言語ではなく、事案の複雑さや解決までどのくらい手間のかかる事件なのかによって決まるものだと思います。その意味では、相手が外国にいるような場合や、英米法の調査が必要な事案は、純粋な国内法の事案より料金は上がると思います。
翻訳のお問い合わせを受けると、せっかくなので、できればお手伝いしたいとは思いますし、お断りをした後も、なんとかしてお手伝いすることはできなかったのか、という思いが何度も胸をよぎりますが、まったく英米法を知らない人に契約書の翻訳だけを渡した場合、それで事案の解決になるのだろうか、やはりお断りしてよかったのだ、と思い直します。

0 件のコメント:

コメントを投稿